世の中には、非常に多くの競馬予想サイトが存在していますが、そのほとんどが悪質なサイトだということは認知され始めています。
存在しているサイトの9割以上が悪質だと言われており、未だに多くの利用者が高額な金額を騙し取られています。
しかし、恐らく出ているであろう被害に比べて、逮捕されたとか、捜査しているとか競馬詐欺によるニュースが少ないと思いませんか?
もちろん、今まで悪質な競馬予想サイトを運営していた会社の人が、逮捕されたという事例は決して少なくないですが、存在している悪質サイトに比べると少ないと感じることはあると思います。
そこで、この記事では、競馬詐欺によるニュースがあまり報じられていない理由や、詐欺被害に遭った時の対処方法などについて詳しくご紹介していきたいと思います。
被害に遭った時の対処方法は?
まず最初に、競馬詐欺による被害に遭った時の対処方法について詳しくご紹介していきたいと思います。過去の逮捕事例などから、どうしておけば良いのか、誰に相談するべきなのかなどを解説していきたいと思います。
出来るだけ証拠を残しておくべき
競馬の詐欺被害に遭った時には、出来るだけ多くの証拠を残しておくべきです。しかし、あくまでも競馬”予想”なので、購入した予想が外れたというだけでは何の証拠にもなりません。外れて怒る人がいますが、残念ながらそれは当たり前のことなので検討違いの意見ですね。
では、どのようなものが詐欺になるのかというと「絶対に当たるレースを知っている」とか「100万円払ってくれれば100%勝てる」とか「八百長レースの情報を入手したから50万円振り込んで欲しい」と言ったような内容が詐欺になります。
必ず、100%、絶対、八百長レースという文言が出た時には証拠になりますね。また、入金してくれれば有力な情報を教えますと言って教えてくれない時にも詐欺になります。
そして、言われたことをしっかりと証拠に残すことが重要になります。悪質なサイトでは、メールだと簡単に証拠に残ってしまうので、上記のような文言は電話でしか使わないことが多く、証拠に残すことが難しくなってしまいます。
電話でのやり取りを証拠として残すには、録音する必要があり事前に準備しておくことが大切になります。競馬の予想サイトを利用する時には、いつ電話がかかって来ても対応出来るように録音できるものを準備しておきましょう。もちろん、メールでのやり取りも全て保存しておくことが重要になります。
弁護士に相談する:返金の可能性あり
詐欺被害に遭った時には、警察か弁護士のどっちに相談するか悩みますよね?まずは、弁護士に相談する方法について詳しくご紹介していきたいと思います。
弁護士に相談すると、上手く行けば騙されたお金が返金されることがあります。しかし、訴えるには確実な証拠が必要になりますし、訴える会社の確かな情報が必須になります。
さらに、弁護士費用もかかるので、騙し取られた金額次第では、赤字になる可能性があります。被害額とのバランスを考慮して相談するようにしましょう。相談だけだったら無料で行っている事務所もありますし、メールでの相談なども行っているので、気軽に連絡を取り合ってみて下さいね。
警察に相談する:返金の可能性ほぼなし
続いて紹介するのは、警察に相談するという方法です。警察に相談することのメリットは、料金が発生しないという点です。善良なる市民の味方なので、相談料はもちろん無料ですよね。
しかし、大きなデメリットとしてはお金の返金がほぼないということです。警察に相談して返金されるのは、詐欺を行った人、会社が騙し取ったお金を使っていないことが前提になります。
もし、1円も使っていないのであれば全額返金される可能性もありますが、もし10万円中5万円だけ使ってしまっていた時には、5万円だけ返金されますし、もし全額使っていた時には1円も返ってきません。
また、基本的に警察に相談しても、逮捕されるまで長い期間を要します。早くても半年、遅い時には2年近く時間がかかるのでほとんど金額が残っていないというのが現状です。
その為、警察に相談する時には、返金狙いではなく逮捕してもらうこと、社会的な制裁を与えたい時がおすすめです。
競馬詐欺のニュースが報じられない3つの理由
それでは、ここからは競馬詐欺のニュースが少ない理由、あまり報じられていない理由について詳しくご紹介していきたいと思います。冒頭でも紹介しましたが、逮捕まで至った事例は決して少なくありませんが、存在している悪質サイトの数に比べれば少ないと感じる人も多いと思います。
そこには、様々な理由が存在しているのでそれぞれご紹介していきたいと思います。
泣き寝入りする人が多い
まず第1の理由は泣き寝入りをする人がほとんどだということです。被害に遭ったとしても、どうして良いのか分からずに、結局何もしないという人が非常に多くいらっしゃいます。
また、上記でも解説しましたが、返金を求めるには弁護士に相談することが必要になりますし、しっかりとした証拠がないと訴えることが難しいのです。
悪質サイト側もバカではないので、証拠が残らないように工夫していますし、特定商取引法に基づく表記を誤魔化していることもあり、返金まで行かないというのが現状です。
特に数万円の被害だった場合は、弁護士費用と相殺されてしまうという現状から、利用しない人が多く、あえて訴えられない程度の金額に設定していることもあります。
お金が戻って来ないのであればもういいやと考えてしまうのは仕方がないとは思いますが、泣き寝入りすることは得策とは言えませんよね。せめて警察に被害届を提出するくらいの抵抗を見せて、ゆくゆくは逮捕されるように対応するようにしましょう。
詐欺で立件するのは簡単ではない
競馬詐欺で立件することは簡単ではありません。上記でも紹介したように、しっかりとした証拠が必要になりますし、あくまでも競馬予想なので、外れただけでは詐欺にはなりません。また、時には的中することもあるので、詐欺と言うには難しいのです。
また、競馬予想サイトでは、多くの誇大広告が掲載されていますが、実はあの広告も取り締まることが難しいと言われています。嘘の的中実績とか、年間で200%超えの回収率を記録!とかの評価は、証拠がない場合は紛らわしい広告になりますよね。
日本では、そのような紛らわしい広告を取り締まっているJAROという機構がありますが、JAROでは競馬予想と占いだけは取り締まらないという特徴があるのです。
何度も言いますがあくまでも予想なので、外れる可能性があって当たりまえです。天気予報が外れたからと言ってテレビ局を訴えることは出来ないですよね?
証拠を残すことも簡単ではないので、立件が難しいというのがニュースが少ない理由の一つになります。
すぐに閉鎖するサイトが多い
悪質な競馬サイトは、長く運営することをせずに、ある程度利益を出すことが出来ればすぐに閉鎖するという特徴があります。その理由は、売り上げが下がることと、訴えられる危険性を少なくしていることがあります。
悪質サイトが生まれてから閉鎖するまでの一連の流れをご紹介します。まずは、悪質サイトを作った時には、無料情報、誇大広告、的中実績の捏造、口コミサイトへの自演により、多くの会員を募ります。
会員が集まった後には、高額な予想を巧みな話術で売りつけて荒稼ぎします。しかし、徐々に悪い噂が広まっていき、利用者が減っていきます。そして、訴えられる危険性も高まって来た時に突然閉鎖するのです。
その後は、同じように悪徳な競馬情報会社が、サイトや名前などを変えて新たに悪質サイトを誕生させるという訳です。
その為、訴えようと思っても非常に難しく、サイトが存在していない限り弁護士や警察も動きにくいということもあるのです。
過去に報道された競馬詐欺ニュース
ここからは、過去に報道された詐欺ニュースをいくつかまとめてご紹介していきたいと思います。あまり聞いたことがないかもしれないですが、全国ではなく地方のニュースなどでも報じられることがあります。
「日本トラックマンクラブ」社長逮捕
千葉県警は、レジャー情報提供会社「日本トラックマンクラブ㈱」(本店 市川市行徳駅前1-20-18)の大多和孝良社長ら13名を詐欺容疑で逮捕した。
関係者によると、大多和容疑者が経営する複数の会社は、平成17年から同27年5月までの間、「高い確率で的中する競馬予想の情報を提供する」などと偽り、首都圏を中心に約4万人の競馬ファンから情報料として約30億円をだまし取ったという。
手口は「著名な専門家が監修した特別な情報です」などとうその話をし、外れた場合は「監修する人が交通事故に遭い、十分な予想ができなかった」などと説明していたという。
同社は、平成26年8月設立、資本金1,000万円。
引用元:セイケイデータ
競馬の勝ち馬の情報を教えるなどの名目で、京都府木津川市の男性公務員(59)=休職中=が約860万円をだまし取られたことが1日分かった。京都府警木津署が発表した。特殊詐欺事件として捜査している。
同署によると、10月22日、「あらかじめ勝ち馬が決まったレースに投資すれば、配当金が得られる」「配当金を得るために、配当金の約1割の金額を振り込んでほしい」などと書かれたメールが男性のタブレット端末に届いた。男性は10月31日から11月2日にかけて4回にわたり、約140万円を振り込んだ。
また、同時期に「競馬情報を提供する」「会員になれば2億円稼げる。会員手数料が必要」などと別の男から電話があり、男性は11月9~13日に計約720万円を振り込んだという。
引用元:産経WEST
上記の報道されいてるニュースのほんの一握りになり、まだまだ大きな被害が報道されています。最近では少しずつ被害が減っているという意見もありますが、それでも悪質サイトの数を考えれば膨大な金額の被害が発生していると思います。
まとめ
今回の記事では、競馬詐欺のニュースが少ない理由について詳しくご紹介させていただきましたが参考になりましたでしょうか?
どうしても泣き寝入りしてしまう人が多いのが現状ですが、被害に遭った時には必ず弁護士か警察に相談するようにしましょう。
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