元社員が競馬情報会社が求人を出さない理由&入社する方法を紹介

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私は競馬情報会社の「元社員」です。

それも優良競馬情報会社ではなく、いわゆる悪徳競馬情報会社と分類されるような競馬情報会社のです。

今回ご紹介するのは競馬情報会社はなぜ求人情報を出していないのか、そして一体どうすれば競馬情報会社の社員になることが出来るのかという内容です。

この記事はいつもの記事とは少し毛色が違い、検証結果ではなく私の実体験を元にした内容となっていますが、悪徳競馬情報会社に騙されてきた人にとっては記事を読んでとても悔しい気持ちになったり、悲しい気持ちになったり、やりきれない気持ちになったりするかもしれません。まずは最初にそのことをお断りしてきます。

その上で、それでもいいよ、という方はぜひ私の知る競馬情報会社の実態をご覧いただければと思います。

競馬情報会社は求人を出していない

まず最初に結論から言いますと、競馬情報会社は求人を出していません。極稀に募集を行っているところもあるようですが、ごくわずかであり、タイミングが良ければ求人を見ることができる…という程度でしか求人情報は公開されていません。

例えば、公開されていた求人情報としては予想屋マスターがあります。

競馬予想会社「予想屋マスター」が正社員ではないものの「バイト」の求人を出していることがわかりました。

業務内容の詳細がありましたので紹介します。

・予想屋マスター事務局の業務アシスタント(サイト運営サポート・電話対応・メルマガ作成・データ集め分析サポート)
・セミナー開催同行サポート
・予想屋マスターの予想業務アシスタント(データ収集等)
・運営サイト開発アシスタント
・予想屋マスターの動画撮影編集業務

業務内容は完全に予想屋マスターの使い走りですね。

募集人材の条件は「競馬に興味を持っている人」だけで年齢・性別は不問です。大学生でも求人応募できます。

雇用形態は「アルバイト」で、シフト制(平日:10:00~19:00の間・土日祝:8:30~17:30分の間)で最低週2日4時間勤務です。

時給は900円からですが、応募者の能力に応じて相談できます。

採用までのスケジュールは「募集告知」→「書類選考」→「面接(予想屋マスター本人と立会)」→「最終選考」です。

最後に、正社員登用制度がありますので、予想屋マスターのバイトから初めて上手く行けば、正社員になれるかもしれません。

引用元:競馬予想会社徹底リサーチ

競馬情報会社は今どのくらいの数が存在しているかというと、1000を超える数の競馬情報会社があるとも言われています。それだけたくさんの競馬情報会社が存在していながら、求人情報は全くないに等しい。これは明らかにおかしいですよね。一体どのようなことなのでしょうか?

競馬情報会社は情報漏洩を気にしている

情報漏洩

競馬情報会社は取り扱っているものが「競馬の予想情報」というだけでインターネットショッピングサイトと同じです。インターネット上で情報を「商品」として売り、運営しています。

インターネットショッピングサイトと違うのは、物ではないため簡単に複製出来てしまうということです。大切な商品である情報を外に漏らされてしまったら大変です。場合によっては大きな痛手となり、競馬情報会社を運営していけなくなってしまうことになるかもしれません。

実は、昔は求人雑誌で競馬情報会社の求人も行われました。しかし、競馬情報会社では情報を社員に持ち出されたり、詐欺まがいの商法を行っていたことをバラされたりしたため、競馬情報会社は求人を出さなくなったのです。もし求人を行っていたとしてもあくまでアルバイトなど、競馬情報会社の運営実態に関わる仕事につくことは出来ないでしょう。

競馬情報会社に入社する方法

入社する方法

競馬情報会社に入社したいと思ったら、方法は3つあります。

  1. 地道にアルバイトの求人情報を探す
  2. 競馬情報会社社員の知り合いに紹介してもらう
  3. 出会い系サイトを経由して入社する

1つめの方法は上記でもご紹介したように、稀に見ることが出来る競馬情報会社のアルバイトの求人情報を探すというものです。これはかなり地道な作業になり、タイミングが悪ければ「ずっと職探し中」という状態になりかねないため、おすすめは出来ません。もし万が一インターネット上でそのような競馬情報会社の求人情報を見つけたとしても、その競馬情報会社が優良競馬情報会社だとは限りません。悪徳競馬情報会社だった場合、これはこれからこの記事の中で後述しますが、私のように大きな後悔を背負って生きていかなければいけなくなってしまうでしょうし、おすすめすることは出来ません。

2つめはすでに競馬情報会社で仕事をしている社員の知り合いなどに紹介してもらうということです。求人情報を出していないということはつまり、競馬情報会社の多くはこのように紹介制で社員やアルバイトを雇っています。求人情報を出すということはインターネット上に掲載されるということで、そうなれば多くの人の目に触れることになります。しかし、紹介であればごくごく少人数だけで話が完結するため、情報漏洩リスクを減らすことが出来るのです。また、全く知らない人間よりも社員の知り合いという方が信頼度が高いということも理由の一つかもしれません。

3つめですが、競馬情報会社の運営元は競馬情報会社だけでなく他のサイトを運営していることもよくあります。複数の競馬情報会社を運営していたり、全く競馬と関係ない出会い系サイトを運営していたり。競馬は国に認められた公営ギャンブルのため、まず無くなることはないでしょう。それと同じで、出会い系サイトも流行り廃りや形の違いはあれど、人間が生きている限りは無くならないものだと言えます。実際、競馬情報会社に登録したら出会い系サイトから勧誘のメールが入るようになったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

出会い系サイトの場合は競馬情報会社とは違い、インターネット上でも求人募集を出していることが多いため、出会い系サイトの社員やアルバイトになることは難しくありません。まずは出会い系サイトの社員やアルバイトになってから競馬情報会社の仕事を紹介してもらいましょう。実際、競馬情報会社の社員の中には出会い系サイトをやっていたけど、競馬情報会社に移ってきたという人が多いです。

とは言え出会い系サイトですぐに社員として仕事ができるようになるかと言ったらそんなことはありませんし、競馬情報会社の社員にすぐなることが出来るとは限りません。

競馬情報会社の実態・元社員の体験談

冒頭でもお話した通り、私は競馬情報会社の元社員です。競馬情報会社を利用したことがある人ならば一体競馬情報会社はどのようにして運営されているのか、どんな人が働いているのかなどは非常に気になることですよね。

ここからは私の体験談をもとに、詳しくお話していきます。

競馬をやったこともない「ただのフリーター」

ただのフリーター

私が競馬情報会社の社員となったのは、友人の兄からの紹介でした。当時私は高校を卒業してから大学には行かず、ぶらぶらと遊び歩いていたどこにでもいるような、ただのダメなフリーターだったのですが、さすがにそろそろアルバイトではなく社員になりたいと思い立ち、友達に相談したところ「兄が仕事を紹介してくれる」と言われ、二つ返事でお願いすることにしたのです。

面接はすぐに決まりました。スーツを引っ張り出す必要があるかなと思ったらなんと私服でOKとのこと。どんな仕事かも聞いていませんでしたが、何しろ紹介してくれたのは友達のお兄さんですから、まさかあんな仕事だとは思ってもいなかったのです。

面接から採用までが「ノリ」

ノリ

面接に行くと20代半ばから後半の若い女性が私を待っていました。随分若い女性が面接を担当してくれるんだなと思ったら、なんとその人が社長だったのです。

「いつから仕事出来る?」「週何日、何時間働ける?」と聞かれて答えると「じゃあとりあえず◯日から来て」と即採用。紹介だったのもあるのかもしれませんが、それにしてもあまりにもノリで雇ったような感じで驚いたのを覚えています。

競馬情報会社の下っ端社員の初仕事「自作自演のレビュー」

自作自演のレビュー

そして下っ端社員となった私が研修期間ということでまず行ったのが、その競馬情報会社の自作自演のレビューをインターネット上に書き込むことでした。

雑居ビルの1室で、広くない室内にずらりと並べられたパソコンがあり、その一つに座って黙々とレビューを作成していきます。

競馬情報会社が恐ろしくなり退社へ

競馬情報会社が恐ろしくなり退社へ

社長からは「競馬予想を提供しているサイトだよ」としか聞いていなかった私は、自作自演レビューでも不信感を感じていましたがどこにでもある情報操作なのかな…くらいにしか考えていませんでした。

しかしある日、そのサイトが提供しているのは馬券師による競馬予想ではなく競馬素人による適当な予想で、しかもそれを異常なほどの高額で会員に売りつけているということを飲み会で聞かされました。

周りのみんなが笑っているのに合わせて自分も笑って誤魔化し、その場をやり過ごしましたが罪悪感、そして恐ろしさでもう仕事を続けられないと感じ、退社を決意したのです。

まとめ

実体験をもとにして競馬情報会社の求人情報がない理由、そして入社するための方法についてご紹介させていただきました。もちろん、今存在している全ての競馬情報会社が私がかつて入社してしまった競馬情報会社のような悪徳競馬情報会社であるわけではありません。

しかしながら、競馬情報会社の95%は悪徳競馬情報会社なのが事実。優良競馬情報会社に入社するというのは非常に大変ですし、本気で優良競馬情報会社に入社したいのなら競馬関係の仕事や新聞関係の仕事に携わるなどして、その道の人脈を増やしていくことなどが必要です。

競馬情報会社の実態についてご紹介しましたが、私は今でも競馬情報会社に一時でも勤めていたことを後悔しています。今までと変わらず競馬を心から楽しむためにも、くれぐれも悪徳競馬情報会社にはかかわらないようにすることをおすすめします。

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